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DVD 「南極料理人」

近所のレンタル屋さんで、有難い新作キャンペーン。
いつもお世話になってます。三本借りて、そのうちの一本。

エッセイが原作とのことだったし、別に波乱万丈もなさげだし、
とてつもなく退屈な可能性もありそう・・と、3ミリの不安を抱えつつ選択。
でも不安は杞憂でした。すごく面白かった。波乱万丈はありませんけど。
料理が好きで堺雅人さんが好きで、南極も好きだからノープロでした。
最初のエピソードで大笑い。出だし最高ですね、どんな映画かすぐわかるし。

ペンギンもアザラシも、ウィルスさえ生きられない極寒の地で、
8人の男たちが暮らす1年余りの、日常生活とおいしいごはん。
いくつかの微トラブル。ただそれだけ。

物資の補給はできないし、電話料金は激高い。逃げ場はない。
軽い憧れは感じても、閉所恐怖症気味の私は発狂してしまいそう(汗
彼ら選ばれたメンバーでさえ、情緒不安定になりかける局面があり、
その不安が増幅されて伝わってくるのが、まぁ唯一の起伏か。
原則として彼らは明るくて、小さな娯楽を楽しみながら日々を勤める。
可笑しくて強靭で少し悲哀も混じった、つづいていく日常。

食事場面については、スゴイなプロの料理人!と、素で感嘆。
いきなり「刺身」「天ぷら」「焼き魚」。なんかのお祝い膳ですか!?
南極の祭日の特別フルコースも凄かった。
冷凍と缶詰と乾物だけで、あんなメニューがつくれちゃうんですか。
凝った具のお握りと熱々の豚汁、円卓(笑)の中華料理。
とっても楽しいローストビーフづくり。
そして、どうしてもというなら、クライマックスはここかも知れない、
科学の粋を集めて(嘘)作り上げられた奇跡のラーメン。
いや、「西村くん、お腹空いたよ」の唐揚げか?メインは(笑

・堺雅人さんは、期待通りですね。期待以上ってほどではないが。
・生瀬さんの安定感も見事。誇り高い学者魂も、普段のお茶目さも素敵。
 帰国後の空港のシーンは感動しましたよ。
・きたろうさんの隊長はキュートです。でもオーロラ観測はした方が良いのでは。
・福田医師・豊原さんが最高です。クレイジーで明るくて。
 こういう盤石な人がいてくれたら、みんな心強いと思う。
・若い高良さん、フィッシュストーリーや蛇ピアスとは真逆のようなキャラ。
 私はこっちの方が好きです。渋谷とか行きたいよな、そうだよな。
・やさぐれ主任。逃げっぷりが見事。
・すいません、大気の人と通信の人はよくわかりませんでした・・

終わったあとに何か食べたくなる、つくりたくなる。
私、ローストビーフやってみたい。
楽しくてほっこりあったかい映画でした。ごちそうさま。
by michiko0604 | 2010-03-11 23:22 | 映画・TV | Trackback