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TVアニメ ピンポン 第6話

濃くなったので単独記事に移しました。
あとでも少し書き足すかも知れないが、まぁこのままかな。

そんなわけでピンポンです。
原作漫画は「総集編」(邪道ですいません)を持っており、映画は大好きという前提、
そんなに入れ込んでるってほどでもなく、普通に楽しみに見始めていて、
徐々に「ただごとではない」という気持ちになりかけてきた上での第6話。

原作通りかと見せかけて、けっこうバッサリ整理してさくさく進む中、
思いもよらないアニオリをぶっこんで来る。

6話前半のアニオリ、謎のクリスマス・イブ群像劇に大衝撃。
歌はズルイよ。ヒキョウだよ!!(笑

浜省の、ひとりぼっちのクリスマスの歌を、私は知らなかった。夫は知ってた。
熱唱するチャイナから、ひとりろうそくを吹き消して闇に戻るスマイルまで、
10回くらい繰り返してみてしまった。

ヤバイ。泣けてしょうがない。なんでだ。

超絶かっこいい+鼻持ちならない登場シーンから、
孔文革=チャイナはだんだんかませ犬みたいな扱いに下がるけれども、
彼は敗北と挫折を受け入れて、始まったばかりの人生の足場を固めなおす。
つらく屈辱的な道だったかも知れないが、クールな原作では、うっすらほんのりと温かく、
周囲に慕われ、しあわせな居場所にかわりつつあることが示唆されてる、程度だった。
私はそれでも嬉しかった。

だから、チームメイトと母ちゃんと、手づくりのクリスマスパーティーをやって、
(私はワンタンも、トマトと卵の炒め物も大好きだ)
カラオケ行って、リア充的に盛り上がって浜省なんか歌ってくれちゃうチャイナ、
「アニメ!やり過ぎだろう!!」とつっこみつつも、やっぱり、
よかった、すごくよかった、チャイナァァ~!!・・って思いが強く出て、胸熱で泣けてしまい、
そう思う裏側ではやっぱり切なくて、複雑すぎてまた泣けるというループ・・。

彼にとっては卓球は人生そのもので、それは抽象的な理想の話じゃなく、
生活がかかってる、食っていくための道だったんですよね。
しかも、自分だけじゃなくて母ちゃんも。
母ちゃんをどれだけ大事に思ってるかは、5話から充分あったまってました。
空港で母ちゃんを迎えるシーン、大荷物のカートを代わって押すチャイナ、
上から手荷物を取り、わけて運ぶ母ちゃん、なんてことないシーンなのに、
こうやって彼らは助け合って生きてきたんだろうな、と深読みしてまた涙。
(手の施しようが無い私)
だから、つらくてもしんどくても絶望しても屈辱にまみれても、
自暴自棄になったりやさぐれたり、ちゃぶ台返したりすることはできなかったんだよね。

具体例として、チンピラぶん殴って停学になったり
、自堕落な生活して太ったりする自由はなかった。
同じ高校生なのに。(彼らは彼らで、もちろん充分苦しんだのだけど)
痛みを飲みこんで乗り越えて、異国で働くしかなかった。

チャイナの浜省は、衝撃的に素敵でした。
甘いきれいな声で、素人としてとても上手で、やさしくて聴きやすくて、
沁みとおりました・・。
私、もともとチャイナが好きでしたけど、惚れました。萌えたっていうか。

でもやっぱり、異国の歌を異国の言葉で歌う彼の、覚悟のようなものが切なく、
ほんとうはどんなに祖国に帰りたかっただろうと思うと悲しく、
歌詞も、カラオケ画像の去っていく飛行機すらも悲しくて、
そんなふうに考えまわす自分は傲慢に思えて、大きなお世話だろBBA、って思えて、
なんか大混乱の中、泣きながら10回ループしましたという話です・・。

疲れた・・。でも幸せなことでした。

というわけで浜省、1番はチャイナの熱唱(サビは大合唱)、
2番は浜省直々という贅沢なBGMの中、ほかの皆さんの酸っぱい青春が繰り広げられます。

ペコはウィスキーボンボンで酔っぱらって迷走、てか徘徊中。
江上くんこんなに愛されてるとは知らなかった(笑)。海から山、次は海外とな。
ユリエちゃんとドラゴンのラブラブデート、
「ドラゴン貴様どういうつもりだ!何をイチャイチャしてやがんだ、キャラ違うだろ!」
・・と思ったら、それは女の子の妄想でした。
誘いのメールは開かれてもおらず、そっと削除。
その後、ドラゴンのトレーニングを呆然と見守る彼女も併せ、なんだこれ神演出。痺れた。

真田君のティッシュ、ちょっと待て!!  恐れ入った(汗   だが許す。

労働するキャプテン大田と、裏主人公アクマ、

最後は、ぼっちケーキのろうそくを吹き消し、闇に戻るスマイル・・。
(でも、これはこれでいいと思うよ)

怒涛のAパートでした。賛否あるかもしれないけど、私は素晴らしいと思った。


ただ、その分、後半の、原作で1,2を争う好きなエピソードが、
あっさり薄味になってしまったのは残念。

後半についても、書き足せるといいんですが。。

by michiko0604 | 2014-05-20 00:44 | アニメ | Trackback