映画 ベルセルク Ⅰ~Ⅲ(感想じゃなくて思い出話)

先にも触れましたが、ベルセルクは19年前のTVアニメのCMから入りました。
確かそう。アンコール特別放送の宣伝で、へぇと思い、試しに1話録画してまんまとハマる。
それで、刊行済みの15巻?まで揃えて、アニメ以上にグロいのには怯んだが、
16巻が出るのを楽しみに待ち、ロスト・チルドレンは大好きで、続きを読みたく、
その後しばらく、気合を入れて水着の姉ちゃんが表紙の掲載誌を買っていた。
娘(園児)から、コンビニで「お母さんこのエロ本買ってるんだよね」
・・などと無邪気な攻撃を受けながら・・。

あの頃は、家を建てて社宅から引っ越して間もなくて、ネットを引いたばかりで、
平成生まれの人にはピンと来ないであろう「テレホーダイ」の時代でしたよ。
でっかいデスクトップの前で夜11時になるのを待って、いそいそ繋いで、
同好の皆様と意見を交わしたものですよ、いろんな解釈について。
「二度とお前を・・」の後に続く言葉が単行本で省略された意味、
幻の83話について、主要キャラの心の動きについて。あああ、なつかしい。

でもだんだん飽きてきて、断罪の塔あたりまではうっすら覚えてるけれども、
魔法少女とか人魚とかイカタコ船長(謎)とか、新しい鷹の団とかも、
もはやほとんど把握していない。なんかもう、どこに向かってるのかわからない。
単行本はかろうじて集めてるが、何巻がどんな話か、もうぜんぜん浮かばない。
古本屋で、間違って持ってるの買っちゃったり、愛が薄すぎる。
そして、もはや、作品が完結するとは思っていない。身もふたもないが。

そんなこんなで、数年前に映像化再プロジェクトだかなんだかが立ち上がり、
劇場版三部作がつくられたことは知ってましたけれども、
「なんで今更」としか思えなかったし、評判も興行収入も最悪だったみたいで、
レンタルが出てからも手を出す気にもならずにおりましたん。

このたびそんなわけで、今までの映像化のその先が手軽なTVアニメとして始まりましたし、
1話はこりゃヒデーと思ったものの、だんだん良くなってるようにも思えたし、
映画のほうも無料放送や無料配信が有難くも行われましたので、
ここしばらくで少しずつ、3本見てみました、という長い長い前フリ。


ということで感想ですが、うん、予想外にちゃんとしてましたよ。てか良かったですよ。
なんであんなに評判悪かったんだろうか?久しぶりで忘れかけてたのが却って良かった?

声優は旧作から一新されてましたが、私はおおむね好意的に受け止めてます。

ガッツは、素人臭い棒読みを批判する意見を見ましたけど、私は気にならなかった。
下手糞だとしても、シンプルな不器用さ、熱さ、繊細さもそれなりに伝わる。悪くない。

グリフィスは、それぞれその時代の人気声優ですよね。おそ松兄さんか?
彼にはガッツ程は思い入れがないし、何の不満もないです。きれいなグリフィスです。

キャスカは一番印象が変わりましたね。前の声が好きだった人には違和感ありありでしょう。
私もここはちょっとビックリしましたけど、でも許容する。
前の人の声が、高すぎて特徴がありすぎて、あんまり好きじゃなかったっていうのもある・・。
アニメから入ったというのに、原作読んだらなんだかイメージが違った。
新しい人がイメージ通りかっていえば、今度は低すぎ、若さがない感じでいまいちなんだけど、
まぁ、我慢できるかなってくらい。

ただ、ああ、前のほうが良かったなって強く感じたキャストもあって、まずはコルカス。
前の人はイメージど真ん中で絶妙だったですよ。新しい人は、印象が残らない。
それから、ゾッドですね・・。初対面のときの、ガッツへの不吉な予言。
腹の底からビリビリ響いてくるような、ものすごい迫力でした。内海賢二さん。名優すぎ。

ほかは特に、キャストに不満も違和感もないですな。

密度濃い原作を映画の枠に収めるにあたっては、いろんなところが省略されてて、
そこがファンには物足りなくて酷評になったのかもしれないけど、仕方ないのではと思う。
私はあきらめて受け入れる。
何が凄いって、映像がほんとに美しかったですよ。ビックリしちゃったよ。
TVアニメと同系統っていうか、同レベルなのかなと思ったらとんでもなかった。
ガッツはかっこよく、グリフィスは美しく、キャスカはめっちゃ可愛くて安定。
CGがちょっとカクカクなのは、私は許容いたします。
キャラクターと背景があんなにも素晴らしいんですもん、すごく頑張ってくれてます。
このクオリティでTVアニメは無理ですよね。すごく映画らしい映画だった。

原作で一番悲しく切なく突き刺さって来たのは、蝕そのものではなくて、そのあとの、
生き延びて目覚めたガッツが、いろんなものを失ってしまった現実を突きつけられ、
泣きながら荒野をひた走るシーンだったので、旧TVアニメでは描かれなかったその場面が、
映画ではラストシーンになっていてちょっと胸熱でした。ベルセルクはここから始まる。
まぁ、ここまでの面白さをその後が越えられていないことには反論しません。

この機会に、映画も再評価されるといいなと思います。
これを作ってくれた人たちが、報われて欲しいです。

といういろんなシナジー効果(笑)で、ちょっと絵に抵抗があった新作アニメも、
かなり楽しみになってきてるので有難い。

原作も、引っ張り出してきてちゃんと読み直そうかなと思います。
ロストチルドレンが映像化されなかったのだけは悲しいですが、
なんか事情があるらしいので仕方ないですね。

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by michiko0604 | 2016-07-25 22:51 | 映画 | Trackback | Comments(0)