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小説「フライ,ダディ,フライ 」 金城一紀

タイトル、カタカナでいいのかな?まぁとりあえず。

いやぁ(笑)。いいですねー。好きですよこういうの。漫画のようですが。
この話が、ありうるかありえないかっつったら、やっぱりないんじゃないかという気もするが。
アツいし楽しいしおもしろいし、明るくてシンプルでいいです。すっきりとね。

話は単純といえば単純。
平凡で冴えない中年サラリーマンが、大事な娘を傷つけられ、相手をぶっ倒すために、
ひと夏で身体と技を鍛え上げて挑戦するという。言ってみればそれだけ。
オヤジもせめて30代ならまだしも、47歳で普段運動してない人が、
いくら本気だといっても一月半で身体つくれるか?という疑問はまず残ったけど。
自分、ダイエット中に毎日腹筋50回、半年やりましたけど、割れなかったですよ。
やり方間違ってたのかしらねぇ。それとも脂肪の壁が厚すぎたのか。
でもまぁそんなことはどうでもいい。普段はどうでもよくないのだが、
この作品は、カタイこと言わんでもいいでしょう。
キャラクターが魅力的。朴や南方がかっこよく、山下が笑える高校生たちはもちろん、
47歳のオヤジ、鈴木さんがなんともいえず、かわいい。なぜかわからんがかわいい。
家族の絆とか在日への偏見とか、メッセージもいくらか埋まっているのだけど、
これはとりあえず楽しんで読んでしまいましょう。
5人の高校生が活躍する短編集が先に出ていたそうだ。読まなくては。

自分にしてはめずらしく、映画を先に借りている。
同じ作家の「GO」をテレビで見て、後から原作を読み、どっちも素晴らしいと思ったし、
主演と脚本がかぶっている「ピンポン」も、映画も原作もどっちも大好き。
これは自分としてはちょっとレア。
で、その系統っぽかったのと、ミスチルの主題歌に惹かれ、借りてみた。
しかし、例によってというか、なんとなく日が過ぎて観ないで返してしまった。意味なし。
映画の評判はいまひとつのようだけど、次回はこれ借りてみます☆
by michiko0604 | 2007-03-17 01:43 | | Trackback