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許容範囲のボーダー

「信じられない、そんなこと平気で」と、「そんな固いこと言うなよ」の境目は、
やっぱ人それぞれだとは思うが、実用上はどこいらへんなのだろうか。

自分は、どっちかって言うと、固いこと言う方の人間かもしれない。
決してキレイ好きではないが、そこらへんにゴミを捨てるのはキライだ。
タバコのポイ捨てとか見かけたら、「落としましたよ」と追いかけて行きたくなる。
身障者用の駐車スペースに車停めるヤツも大嫌いだ。
結構自分のダンナも停めようとするときがあるので困る。
健常者である以上、そこは駐車場ではないのだ。あたりまえだ。
きちんとあいてる場所に停めて、30m余計に歩けばいいのだ、健康なんだから。

話が逸れたが、今、話に出そうとしてるのは「キセル」。
最初と最後だけお金払って、間の区間をごまかす不正乗車ですな。
自分は殆ど電車に乗らないので、キセルする機会もないしあってもやらないと思うが、
やって捕まった人の話を聞いても、馬鹿だとは思うが人間の屑とまでは思わない。
自分の中では、そんなに重罪ではなかったというような気がする。改めて考えると。

というのも、友人の友人程度の遠い知人が、まさにそれで捕まって、
常習ということもあったんだろうけど、数百円の区間で10万近い罰金を食らったのだが、
そのことで自分の彼女に、東京湾のヘドロのように罵られることになる。
彼女にしてみれば、恥ずかしいし情けないし馬鹿馬鹿しいし、何より犯罪行為なのに、
「いやー俺キセルで捕まって罰金何万だよ、馬鹿だよ全く、はははー」
みたいな軽い様子で彼が報告してきたことが、何にも増して許し難かったらしい。
つまり彼女にとっては、キセルは許容範囲外だったわけだ。
「たかがキセルじゃねーか、俺らの仲間内じゃネタだぜ?笑い話だぜ?」
「それは、あんたの仲間があんたと同じでサイテーな連中だからってことじゃないの」
「ああそうですか、じゃいいですよ。どうせ俺はサイテーだよ。それで結構です」
という風な酸鼻を極めた罵りあいの果てに、彼らは別れてしまった。あな恐ろしや。

この話を聞いてヤバイと思ったのは、正直言って、
「笑い話にしてやれないのか、それほどのことなのか」と、まず思ってしまったこと。
うーん、わたしもサイテーな連中の仲間入りだ。こまった。
実用上大体の見当をつけて、なるべく正しく生きたいとは思うが、
まぁ、いずれにしても、いい大人になったら、あんま情けないズルやめましょうよね。
。。という程度の、ちょっとあまあまな結論になってしまいました。
by michiko0604 | 2007-03-22 16:29 | 雑記 | Trackback