漫画「ハッピーマニア」 安野モヨコ

すいません、いくら有名どころとはいえ、こんな何年も前に連載が終わって、
既に単行本の最終巻が古本屋で105円で出ているような作品を今更(笑

でも帰省先のイベントの一環、「古本屋めぐり」でラスト2巻を見つけて買ってみましたので。
結構昔、ドラマ化された少しあとに、近所の古本屋で100円均一で何冊か買って、
おもしろかったけど3巻くらいで飽きてしまったので、何年越しかで完結まで読んだ。

で、わざわざ書くくらいだから、かなり思うところはありました。

「しあわせになりたい!」という激しい衝動のまま、目の前の男にガンガン突っ込んでいく
恋の暴走機関車・重田カヨコの、豪快で滅茶苦茶な恋愛遍歴。周知か、この辺は。

浮気だの不倫だの変態だの拉致だのストーカーだの、レズとかDVもあったな、
ベッドシーンもべらぼうに多くて、エロ本かレディースコミックかってくらいだけど、
滅茶苦茶すぎて笑うしかないので、特にいやらしくは感じない。とにかくパワーがすごい。
誇張された女の子の本音がものすごく鋭く描かれて、笑いながらも共感させられる。
文句なくおもしろいし、カヨコは無茶苦茶な分の報いをきっちり受けるので、
二重の意味でストレス解消になります(笑)。読んで元気がでる。
親友・フクちゃんのクールな突っ込みがまた、ハイレベルでツボですし。
でもまぁこの辺も、さんざん言い尽くされたことですよね。

それでも今改めて読んでみて、カヨコの最後の恋愛(には絶対ならないけど)、
ずっと思い続けてくれたタカハシが、結婚しちゃった後での初めての逢瀬のシーンで、
かなりグッと来ちゃったことが不覚だったかも。
ラストシーンの「ふるえるほどのしあわせ」っていうのはこの一瞬のことじゃないのか。
それでも、少女マンガではないのでそこで終わったりはせず、
大人の現実を身もふたもないほどリアルに描いて、
たぶん変わらないカヨコのウェディングドレスで、中辛のハッピーエンド。

点のしあわせは、ケの日の日常のなかで突出するからこそ輝くハレの日で、
ペンダントトップみたいなものなんだけどね。
人生のイベントは、すぐに閉じて完結してしまうので、それを繋ぎ合わせて
不ぞろいな真珠の首飾りにするしかない。
線のしあわせっていうのは退屈なものだけど、それはこの上なく得がたい。

・・・というような、いつも思っていることをまた改めて強く思わされたので、
書いておこうと思ったわけです。
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by michiko0604 | 2007-08-16 23:26 | 漫画 | Trackback | Comments(0)