人気ブログランキング | 話題のタグを見る

雨の日の送迎発・家庭の事情行き

久々の雨だったので、今朝は道が混んだ。
ちょっと前におばあさんの患者さんが、
「バスが廃止になっちゃいそうなのよ。今はみんな乗らないからね。
 高校生も、おかあさんが送り迎えしちゃうし」と少々嘆いていたのを思い出す。

「カナ美(娘=仮名)が高校生になったら、おかあさん雨の日は送迎だぜ」
と、息子が言ったことがあって、その時ちょっとびっくりした。
「マジすか。あんな近いのに。あんた、雨でもチャリで行ってるじゃん」
(って、同じ高校に入ることになるかはまだわかんないんだけど、一応志望ですので。
 なんといっても近いのがいい。レベルも合ってるし、自分も姉もそこが母校だし)
自分らの時には、雨が降ろうが雪が降ろうが嵐が来ようが、
大体は何とかして自力で行ったもんだったがよ。まぁ、自分は近かったから楽だったけど。
「俺はいいけど女子はダメなんだよ。まず、今女子でカッパ来てチャリ乗るヤツは皆無。
 更に雨の日で傘さしてる時に風も強かったりしてみろ、とんでもないことになるぞ」
・・・というわけだ。うーん、まぁ、職場への通勤路と言っても過言ではないので、
私が出るまでに支度ができてりゃ乗せてくし。ていうか傘さして歩いていけ。
時代が違うってことなのかね。中学校の部活の試合の送迎とかも、
自分らの時にはなかったですしね。親の機動力は当てにされているのか。

ダンナの方の高校生の姪っ子は、1時間かけて自転車で通っている豪傑だ。
運動部でも実績を上げていて、スポーツ推薦で充分行けたんだけれども、
スポーツ推薦って何があるかわからないから、と一般入試を受けて合格し、
結局部活もきちんと続けていて、夏なんか帰りが9時過ぎることも多いらしい。
「雨の日だって、もちろん自転車だよぉ。カッパ着てめっちゃくちゃ漕ぐから。
 バスが追い抜いていくと、窓から同級生が応援してくれるん、
 『○ちゃんガンバレ~』って。だから『ありがとう、がんばる~』って、エール交換(?)」
人目を気にしないとかなりふり構わないとか、全くそういう子ではない。
部活をこなし、きちんと勉強して成績もよく、なおかつとってもオシャレできれい。
だからこそこの話は感動し、「○ちゃんすっごいかっこいい!男前!(違)」・・と、
その話が出た移動の車内では超盛り上がっていたのだが。

あとで、父親である義兄がひそかに涙を拭っていて、びっくりした。
「どうしたんですか。なんか思うところありましたか」「そりゃ、あるさぁ」
義兄夫婦は、2年の別居の果てに離婚が成立して、さらに2年になる。
子どもたちは母親と暮らしていて、ただ住んでる場所は近いので、
子どもとの行き来は多少あるらしいのだけど、普段の生活は別々。
私たちが帰省する時は、子どもたちだけはこっちに来てくれて、まとめて遊ぶ。
義兄はとても子どもたちが好きで、全く離れたくなかったので、
一緒にいるときの雰囲気は濃い。それについて語るとまた長いが。

離れずに一緒に暮らせていれば、そんな思いはさせずにすんだ、不憫だ。
送迎もある程度してやれたし、交通費もカバーしてやれた。してやれることが沢山あった。
そういうことなのかもしれないが、この場合に限って言えば、
高校も通学方法も、本人が進んで選択して、好きで続けているのだから、
しかも末子の弟も、姉の姿を見てイヤだと思うどころか、お手本にして、
同じ高校と通学方法を選ぼうとしてるくらいで、家庭内では解決してるのだろう。
べつにそんなにかわいそうというわけではないのではないか・・
シンプルに感心し、誉めて励ましてやればいいではないか、
と思ってしまうのは、結局私が部外者だからなのか。
少なくとも、親が離婚する前もした後も、甥姪たちは変わらずに元気で明るい。
彼らとは仲良しなのでいろいろ話をするが、その強さには敬意を表したい。
でもそれもこれも、義兄にとっては切ないことなのだろう。それもわかるけどね。

この話は引っ張ると際限がないので、、いずれまた改めて。
by michiko0604 | 2007-10-26 23:07 | 家族 | Trackback