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TV映画「DEATH NOTE 」(改定

玉子酒を飲んで、ちょっと元気が出た。それで夜更かししたのでは意味ないんだが。

「DEATH NOTE 」は、うちでジャンプ買ってる時期に連載が始まったので、
けっこう楽しんで読んでいたのだが、第一部の終わりにLと月の決着がついて、
微妙にムカついた気持ちになり「つまらん」と思って読まなくなってしまった。
いや、その前からとにかく設定が複雑で約束事が多くて、
好きな人はそれが好きなのかもしれないが、設定がストーリーに追従してるみたいな、
この展開を補うためのその設定か、みたいな、ひとすじのご都合主義が気になり始め、
簡単に言えば飽きちゃったんですね。大企業の裏キラ(謎)の頃から覚えていない。
というか、Lがどうやって死んだのかを知らなかったのだから、
考えてみると、思ったよりけっこう早い段階で挫折しちゃってたんだな。

だからなのかどうか、映画は新鮮な気持ちで観られてよかったです。
死神のCGは引くかと思ったけど、意外に違和感なかったし、リュークはキュート。

ただ、レムの行動は・・・どうなのかね、重要な鍵だったけど、
誰かが他者のために身を投げ出すことを、針一本の読み違いも許されない段階で、
あれほど決定的に、作戦に組み込むものなのかな・・・
「レムは優しい死神」にはちょっと感動したけど、優しいと言うのか、ああいうの。
肩入れした相手に優しいだけで、感情的で身びいきなだけ、という気もする。

そもそもレムがミサに入れ込む理由がわからん。
好意を持って味方する、という程度だったらあり得るかもしれないが、
自分の命を投げ出し、しかも種としての存在意義も損なわれるほどのタブー、
それまでを冒しても守りたいほどの強い思いが、それほど普遍的だろうか。
ジェラスという死神の行動は、特異で例外だからこそ受け入れられるのであって、
3人のうちの二人という高確率でそんな情緒的な行動規範を持っていてたんでは、
死神界ももう、リアルに崩壊目前なんじゃないのかね。

・・・というふうにマジ突っ込みをし始めてしまうと、ああ、これは作り事だもんな、
漫画だもんな、真面目に考えるほうがアホだよな・・・という引いた気持ちになってしまい、
もうそのあとは、リューク可愛いとかLかっこいいい、とか、
キャラ萌えに走るしかなくなってしまう。まぁいいか、そういうもんだということで。
自分がこの映画をおもしろいと思って観たということも、確かですからね。

裏キラがおっさんでなく女子アナになったのも、
濃い原作ファンの方はもしかしたら話が簡単になっちゃって不服かもしれないけど、
私にはわかりやすくて見やすくて良かったですね。
整理されてこのくらいにまとまっていてくれると、一般人には丁度良い。
ミサミサが捕まって拘束される場面は、なんか視覚的にヤバくて受けました(ぇ)。
「何日も捕まってるうちには腋毛も生えてきて、ファンにはたまんねーんだろうなぁ」
・・・と、誰が言ったかは濁しておこう。何言ってんだまったく(笑)。
そして「わざわざLが負けるところ見たくないな」と思ってDVDも借りずにいたけど、
その意味で申し分ないラストだったのも満足です。

世間一般で言われている通り、松山ケンイチさんのLは素晴らしかった。
藤原竜也くんの月がかすんじゃってるのは、気の毒なくらいだったな。
演技派の藤原くんよりか、無条件でビジュアルの際立つ人のほうが、
却って良かったんじゃないのかね。山ピーとかタッキーとか。
なんにしても、これを食わず嫌いで終わらせなくて良かった。
Lのスピンオフは、なんかLとしてはありえない設定かもしれないんですけど、
映画館まで見に行きたいような気持ちになってるくらいですわ。
ミーハーみたいですけど(笑)。
by michiko0604 | 2008-02-13 01:17 | 映画・TV | Trackback