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スカイクロラ追記メモ

と言っても、もうそれほどは真剣に考えてはいないんですが。
楽しませてもらったなぁ、というたいへん好意的な気持ちで残っており、
解けない謎は謎でいいかな、とも思ってるんですが、まぁやっぱり、
「スカイ・イクリプス」の記事のあとに、少し考えたことを追記しておきます。


スカイクロラ世界に、クローンや記憶移植概念はありません。
という作者の公式発表があったらしいこと、いつだったか聞き及びました。
あらー、そうなんだ。で、ここを踏まえて、二つの仮説。
スカイクロラ内での時系列の矛盾は、今のところお手上げですが。


① あくまでもクローン説(ぉぃぉぃ笑

  クローンはないけど、「短期間で人間を再生させるクローン」というような、
  注釈がついていたような気がする。うろ覚え。

  ですので、カンナミは、あらかじめ用意されていたクサナギの予備。
  つまり綾波レイですな。

  ダウン・ツ・ヘヴンで出てきたカンナミが、初代と見る。
  (但し、クレイドゥ・ザ・スカイ以降のカンナミは、
   クサナギオリジナル)
  そのあたりから、長期計画が始まっていると見る。

  草薙水素というブランドが重要度を増す中で、
  大事にしたい組織側と戦い続けたい本人、その葛藤の解決策。
  「クサナギスイトが二人いれば」というカイの言葉もうっすらと根拠。

  そんなわけで、スカイクロラの二人はどっちもクサナギ、というのが、
  私の中で一番スッキリなので、できればこの説を採りたいな。


② スカイクロラのクサナギ=クリタ説

  潔くクローン説を捨てた場合、
  カンナミ=クサナギが確定である以上、クサナギはクリタと思われ。
  
  「クレイドゥ」はプロローグがクリタで本編クサナギ、は、そのまま。
  「イクリプス」でクリタが撃たれるとき、一緒にいたのはフーコではないので、
  フーコは病院から逃げたクリタを一度は匿うけど、
  一緒に逃げたのは別の子なんだと思います。このへんあやふやだが。

  プロローグ時点から別の子だったと思いたいが、
  ハスキーボイスの特徴をわざわざ出してるからフーコかなぁ。
  フーコはクリタと一緒には行かなくて、現状維持を選ぶけど、
  少しは彼らが羨ましくて、クサナギのときには少し深入りをする。
  ・・とまで言うと、個人的妄想になるかなぁ。

  性別の事は、そんなには気にならない。
  キルドレに戻る薬が、「男性ホルモン」だったなら、もっとわかりやすいが、
  これは自信ないですな。
  
  それでクリタ=クサナギは「クサナギブランド」を勤め上げ、
  フーコには恩義を感じていてお金を渡し、
  円満退社のあかつきには、彼女を訪ねていって、しあわせに暮らす。
  ああ、いいねぇ(笑

  これなら、フーコが「バス停で別れたじゃない」と言っても、
  「そうだっけ?」になることに筋が通る。
  バス停で別れたクサナギと、フーコが今見てるクサナギは別人だから。

  というわけで、心情的にはこっちも好き。


読み返して演算もしてみたわけではないです。
あとでやってみたら、「やっぱダメじゃん」になるかもだけど、
今この時点で、私としては、
「どっちも悪くないなぁ」と思っています、というメモでした。
やっぱり楽しい「スカイクロラ」。
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by michiko0604 | 2011-02-03 15:06 | | Trackback | Comments(0)

DVD「スカイ・クロラ」

観てから3ヵ月も経ってしまいましたが、記憶を頼りに頑張る。

原作の謎とは多分別の解釈のストーリーでしたが、世界観は充分再現してくれました。
とにかく映像、特に空中戦が素晴らしい。タイトル前の一戦で既に涙目になった。鳥肌立った。
原作でも確かに詳細に描写されていて、丁寧に思い描けばイメージが湧くんだけど、
ちょっとめんどくさくて読み飛ばしちゃったような部分も、見事に映像になって目の前に。
物語の大きな要素、空の美しさと透明感、浮遊感、虚無感さえもきちんと漂う完璧さ。
映画館で観る値打ちがあったかもしれない。行きませんでしたが。
トータルでは非常に満足。新作が終わったら、また借りようと思う。

で、それはそれとして、ちょっと気になったところを挙げておきます。

キャラクターですが、おかっぱのクサナギは、やっぱりちょっといただけないですね。
クサナギに見えません。映画は映画として受け入れましたが、ここは満足とは言えない。
カンナミも、変に丸顔で、しかもでかいし、あんまりカッコよくなかった。
というかそもそも、彼ら二人だけ、妙に人形じみた、怪談もののように不気味な造詣でした。
何故か「雨月物語」のイメージが浮かんだし。
トキノやミツヤ、フーコなんかはちゃんと人がましく、美しいデザインなのに、
わざとなんでしょうけど、主要二人だけ気持ち悪い。神秘的な要素を持たせようとしたのかな。

ササクラがおばさんになったことは、まぁ、通します。
原作どおりのササクラだったら、もっとたっぷり見せ場が欲しいから。

声優さんについては、とりあえず強い不満はありません。
菊地凛子さんの評判は良くなかったけど、私は別にいいと思った。
でも、クサナギのデザインがイメージどおりだったら、もしかしたら落第と思ったかも。
加瀬亮さんのカンナミは、普通によかったと思います。素朴で清潔そうで。
谷原章介さんは、自分のトキノのイメージとはちょっと違うけど、とても上手だった。
特に素晴らしいと思ったのは、ミツヤの栗山千明さん。
ミツヤに思い入れはなかったので、誰でも良かったけど、
彼女が演じてくれたから、ミツヤが何故かいとおしくなりました。

ユダガワが無駄に美形で、インパクトがすげぇ強い。
強すぎて、復活してきても、別に新聞をたたむ癖とかなくても、
全くもって本人にしか見えなかった。ちょっとそれはどうかと(笑

そのユダガワや、ラストではカンナミも戻ってくる、ということは、
映画版の復活劇はクローン技術なんだろうな、と思った。
明らかに戦闘で身体は木っ端微塵になっているから、同じ入れ物を再生してるのではない。
原作ではまだ、ソフトの再インストール(?)かも、と、確信が持てないでいますが。

ナ・バ・テアが一番好きなので、シリーズ化の期待も1ミリくらい持ってたんだけど、
ありませんね。残念ながら。
一番のクライマックスに繋がる、ヒガサワの墜落が別の場面に使われてしまった。
「かわいそうなんかじゃない!」ていうあれがなければ、ナ・バ・テアは成立しない。

ティーチャの扱いは、まぁあれでもいいと思ってましたけど、
彼を倒すことで何かが変わる、というオチは、自分的にはナシですな。
ティーチャはオトナですが、別に大人社会の象徴ってわけじゃないし、
あらかじめ運命として定められたゲームのラスボスでもないでしょう。
ティーチャは単にティーチャというひとりの人間ですがな。
いつか衰えて、意味もなくつまらん戦闘で死ぬでしょう。多分ね。
それこそ本望かと。

と、大体そんな感じで、原作とは別物ではありますが、
二次製作というまでは遠くなく、大変楽しませていただきました。
点数をつけるとしたら、90点ということで。
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by michiko0604 | 2009-05-28 21:17 | 映画・TV | Trackback | Comments(0)

最終巻なのに、まだ全然謎が解けた気はしないんだけど、
今この時点で思っていることを、やっぱり書き残しておこうと思います。
スカイ・クロラシリーズの番外編、八つの短編。
ネタバレ全開。(当たってるかは別として)

『Gyroscope ジャイロスコープ』
ササクラ視点の、散香の改造の話。時系列的には、ダウン・ツ・ヘブンあたりと思う。
クサナギが、エースでスターでアイドルだから。
本シリーズは、時には誰の視点かもわからないふわふわな一人称だけど、
これは安定した三人称で、わかりやすくて新鮮だった。
ササクラの関心は、とことんお仕事のみなんですね。そこがいいんだけどね。
クサナギのほうが、むしろ満更でもなさげだったのに(笑

『Nine Lives ナイン・ライブス』
これはわかりやすいですねー。ティーチャのお話。
やっぱり、ティーチャ好きだなー。時系列は、2巻と3巻の間ですよね。
子どもを引き取って育てるために、優しい女と暮らし始めるティーチャ。
扶養手当を申請するティーチャ。8時に退勤しても、帰宅が10時になっちゃうティーチャ(笑
ちゃんと、ものすごく生活感溢れるお父さんをやってるじゃないですか。
それでも尚、今もエースのティーチャは輝いて美しいし、かっこいい。
これを読んで、「カンナミが彼らの子ども」説は、ひとまず取り下げようかと。
彼が、普通のお父さんとして、子どもを大事にしてるように見えたから。

『Waning Moon ワニング・ムーン』
これは、ほんとの番外編というか、さほど本編に影響のない小品かな。
一人称はカンナミだと思うけど、確信はないです。
「海に落ちたことがある」って言ってたのは確かカンナミだったけど。
その記憶を実際に体験したのは、クサナギかもしれないし、クリタかもしれないし。
だから時系列はわからない。

『Spit Fire スピッツ・ファイア』
みんながコーヒー飲んだりミートパイ食べたり、娼館への中継地に使ったりする、
あの、喫茶店みたいなお店のお話。時系列は、3巻と4巻の間だと思うんですが。
階段に座る謎の老人とか、走り抜ける神様のエピソードとか意味深ですけどね。
元エースの女性上司は、やっぱりクサナギだろうなと思うので、
彼女が待っているのは誰なのかな?と思うと、「クレイドゥ」と「スカイクロラ」の間かも。

『Heart Drain ハート・ドレイン』
カイのお話。3巻で出た、上司と恋愛関係になって這い上がった話の詳細か。
時系列は、まぁ言うまでもなくシリーズ以前かと。
クサナギは、もう既にアイドルとして仕立てられ始めていたんですね。

『Earth Born アース・ボーン』
これ以降の3本は書き下ろしで、時系列は「スカイ・クロラ」の後。大サービス(笑
クサナギは既に戻っていて、フーコの運命が動き出す。
これを読んで、スカイクロラのクサナギはクリタなんじゃないかと思ったのだけど、
まー今でも、完全にその説は捨てきれてないんですけど、まだ考え中。
むしろ、ここで今トキノと一緒にチームを組んでいるマシマ、
彼が、何もかもリセットされたクリタかもしれないな、とか考えてみたり。

『Doll of Glory ドール・グローリィ』
一番核心に近い,謎解きのヒントが多く密度の濃い話ですね。
カンナミはあの後、生き返っても元には戻れずに病院暮らしだったようです。
そこへ通い続ける、大人になったミズキ。
カンナミがクサナギだと、かなりはっきり示唆されていると思う。
今の結論は、カンナミはクサナギのクローンなんじゃないかなって思ってます。
「スカイクロラ」の二人は、どっちもクサナギ。綾波レイとカヲル君(笑
そしてミズキはやっぱり、娘じゃなくて妹だったんだろうなと思いました。
少なくとも、キルドレではありませんでした。

『Ash on the Sky スカイ・アッシュ』
ほんとうの完結編。
「彼女」は、「スカイクロラのクサナギ」以外には、ちょっと考えられない。
一度キルドレに戻った彼女だけど、また普通の人間に戻ったみたい。
これを読んで、「クレイドゥ・ザ・スカイ」の一人称は、
プロローグだけがクリタで、本編は全部クサナギなのではないかと思った。
クサナギとフーコは、独自で濃い友情を育んだんじゃないかな、と。
本編の彼女らは仲良しだけど、性的なかかわりだと確信できるほど描写はない。
だから、そのほうが、辻褄は合うような気がする。
希望としては、クリタであって欲しいんですけどね。現時点では確証ないから。
でも、クサナギでもいい。カンナミと分離し、大人になった方のクサナギは、
フーコと一緒に年を取りながら、穏やかに暮らすんじゃないだろうか。
フーコが描いた未来の通りに。
もうブーメランは飛ばなくても、幸せに地上を生きていく。ほんとうの完結。

そんな風に読みました。
また考えが変わったら、書き留めておきます。
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by michiko0604 | 2008-10-28 21:46 | | Trackback | Comments(0)

メモ

スカイ・クロラシリーズの第六巻、短編集「スカイ・イクリプス」を読みました。
遅くなっちゃったので、今日はもう詳細は書けない。
でも覚え書きだけしておきたい。
今までも、後になれば大間違いだったことが明らかな推測でも、
その時の記録として思い付きを書き記してきたが、今回も書いておく。

「スカイ・クロラ」のクサナギは、クリタなのでは。
そしてカンナミがクサナギ。そういうことだったのか?

私は文系なので、何か突発的な仮定を思いつくと、
あとからベタ打ち(謎)で演算していかなければ証明ができない。
非効率極まりない。
理系の人は、カッチリとピースがはまるように、
正解までの道筋がすぅっと見通せるのかもしれないけど。
だから、その仮定が正しいと仮定してで致命的な矛盾がないか、
あてはめながら、また読み返すしかない。

でも、最後の短編の主人公はクリタであって欲しい。
もしかしたら身体は女性になってるかもしれないけど、クリタがいい。
そうであって欲しいという希望が自分に強かったから、この仮定も合っていて欲しい。

そして彼らは、恐らくはもう飛ばないんだね。
読み返すほどに、きっとこの本は切ない。
でもきっと、大切な本になるだろう。
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by michiko0604 | 2008-07-31 02:20 | | Trackback | Comments(0)

メモ

・このところ心配事があって、パソどころじゃありませんでした。
 まだ解決はしてないけど、なんとかなりそうな気配になってきたので、今日は久々に。

・漫画「絶対彼氏」 文庫3巻大人買い。まだ読み終わってないですが。
 ドラマとは全然違うけど、やっぱり漫画だと受け入れやすい。
 ありえなくてもあんまり気にならない。そして、すっごいおもしろい。笑える。

・スカイ・クロラシリーズの5巻「クレイドゥ・ザ・スカイ」を文庫で購入。
 まだ再読途中だけど、やっぱわかんないなー、クリタとクサナギが入れ替わる位置。
 特に書き留めておくのを忘れたけど、「スカイクロラ」冒頭の、カンナミの夢のこと。
 あれを、アオイを撃つクサナギの記憶が混入しているってずっと思ってたけど、
 違うのかも、と思ったことがあった。あの彼女は、アオイじゃなくて。
 クサナギに対する、カンナミの気持ちなんじゃないかな、といつだか思いついた。
 それはそれとして、その文庫の折込で、第6巻が出ていたのを初めて知った。
 図書館にもう入っていて、貸し出し中だったので予約してきた。
 短編集「スカイ・イクリプス」、今月末には読めそうです。謎は何も解けないらしいが。
 映画、観たいなー。

いったん落ち。
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by michiko0604 | 2008-07-19 19:08 | 日記メモ | Trackback | Comments(0)

オフィシャルで、予告編がアップされていました。
で、いろんなことがわかりました。どういう話になるのかも、少し。
最初に連想したのが、萩尾望都の漫画「A-A’」。
キャラクターでなく、シチュエーションが。
スカイクロラは、そういう話だったのか。(まだわかんないが)

加瀬亮さんの函南は、予想を超えて素晴らしいですね。
淡々と素朴だけれど、透き通っている。
他の人は、まああんなものでしょう。
ティーチャの機体も映ってました。扱いはわからんけど。
彼は、キルドレのループ(輪廻を含んだ意味で)の外側にいる筈だから。
混入してたら、ちょっと怒るぞ(笑

公開は8月2日から。上映館は、ちょっと遠いけど、車で行けなくもない。
一緒に行ってくれる人はいそうにないけど・・ひとりで行こうかなぁ。
観たいなぁ。DVD出るまで、待とうかなぁ(ヘタレ)。

予告編を観て走った戦慄を信じたい。
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by michiko0604 | 2008-05-09 17:25 | 映画・TV | Trackback | Comments(0)

映画・スカイクロラ続報

「スカイクロラ」のキャラクターと主要キャストが、いつの間にか発表になってました。

 草薙水素・・・菊地凛子    函南優一・・・加瀬亮 
 三ツ矢碧・・・栗山千明    土岐野尚文・・・谷原章介

だそうだ。特に不満はないですが、彼ら15歳くらいの風貌のはずだけど、
けっこう歳の行ってる皆様ですな。谷原氏とか、ティーチャかと思った。
というか、ティーチャは?(笑)。これが主要ということは、どういう話になるんだろ。
これ、第一巻メインの登場人物だと思うんだけど。 
そして「函南を待ち続けていた草薙、彼らの激しく切ないラブストーリー」・・・って。
そういう話だったのか、スカイクロラ?(素)。いや、ほんと、わからないので。

絵を見ると、水素はまぁ可愛いですが、函南は微妙ですな。
ドカジャンのせいか、素朴っぽく田舎くさいよ。
私はもっと、彼らに似ていて欲しかったんだけど。
栗田仁朗ならば、これでいいと思うが。ていうかやっぱり栗田なのかなー。
栗田だから、水素は待っていたのかな。てかティーチャは?(くどい)。
完結作品なのに情報不足すぎるよぅ。

解釈のひとつ、というような映画になるのかな。それならそれでも良い。
近くでやってくれれば、観にいっても良い。その程度には楽しみ。つまりかなり。
ちょっぴり基礎テンションが上がったくらい。
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by michiko0604 | 2008-04-26 01:01 | 映画・TV | Trackback | Comments(0)

心身に余裕があるときに、とりかかってみたいと思っていた、
森博嗣のデビュー作と、ここから始まるシリーズ。なんですけどね。

疲れました(苦笑)。

舞台は孤島の研究所、完全密室で起きた殺人事件を、
大学助教授と女子学生が、ひとつずつ少しずつ謎を解きほぐして解明していく。
天才の閃きを持つ理系人間同士の、おしゃれな知恵比べっぽい側面もあるかな。

大変理系っぽいミステリー。学術用語満載。・・・てほどでもないんでしょうけどね、きっと。
10年以上前の作品だから、今となっては常識になっているコンピュータ用語も、
この頃には比較にならないほど斬新で専門的に見えただろう(賛辞です)。
硬質で説明的な文章だけど、読みづらいというほどではない。
「スカイクロラ」シリーズの,詩のような軽やかさと清冽さとは違うけど、
また別の、独特の乾いた潔癖さと美学みたいなものは感じる。
ユーモアはこなれてないと思う。優しくもない。ウェットでもない。
頭悪い人は相手にされない(笑)。あからさまにじゃなく、排除される。
スカイクロラで、生活臭のある人が相手にされないのと似ている。

ハマる人は、すっぽりとハマって癖になることでしょう。
大きな鍵のひとつは、ちょっと浮世離れした建築学者・犀川助教授(結構類型かも)と、
賢くてかわいくて少々エキセントリックなお嬢様女子大生・萌絵ちゃんの、
一筋縄では行かないラブストーリーの展開に、感情移入ができるかどうか。
ちょっとここが、私にはキビしかったかもしれないですねー。
これからたくさん続いていくらしい彼らの活躍を、それほど見たいと思わない。

単体のミステリーとしては、頭の体操的にも、まぁまぁ楽しくてよかったです。
今までに味わったことのない種類の知的ゲーム。
タイトルの意味を読み解くのは、文系人間には100年かけてもムリかもしれない。
ある程度、数学の専門用語に予備知識があれば、思い当たることもあるのかな。

悪くはなかったんですけど、期待したほどでもなかったので評価は中くらい。
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by michiko0604 | 2007-10-13 23:49 | | Trackback | Comments(0)

「スカイ・クロラ」追記

買いました、刊行済みの第4巻まで。ノベルスで。
帰省から帰ってきてすぐ頼んで、二日後には手に入った。いいねぇオンライン書店(再)。
気が済むまで読み込もうと思ってるので、思いついたら随時メモします。

今、第1巻の「スカイ・クロラ」を読み終わるところなんだけど、
ひとつ、前回とまったく考えが変わったところがあったので取り急ぎ。

時系列的にも、最終巻は「クレイドゥ・ザ・スカイ」で、「スカイ・クロラ」ではないのでは。
つまりクサナギの入院は、半年前の大戦でティーチャに墜とされたためじゃなく、
1巻のラストでカンナミに撃たれて死んだからなんだ。
4巻のラストで、クリタがティーチャに墜とされ、5巻の冒頭で脱走してフーコと逃げる。
で、彼が追われる要因となっているスイトが、彼を射殺する、でしょう?
そしてその一週間後にカンナミが異動してきて、スイトは杣中に経緯を話して、
いろいろあってスイトはカンナミに撃たれ、再生のために入院して、
治療の一環として、クリタのパーソナルを保険的に移植されたんじゃないだろうか。
その後が、5巻の中盤からの物語。ラストは「ブーメラン、飛んでいるか?」で、
スイトもカンナミも、ティーチャも、これからも飛び続ける。
こう考えると、謎がいくつか解けるんだけど。

カンナミがスイトのこどもだという説は、自分的にはかなり有力だと思ってたけど
一巻を再読したら自信がなくなったかなぁ。
カンナミの、子ども時代の記憶がリアルすぎる。
後付だと言っちゃえば一件落着だけど、それじゃあいくらなんでも。
「キルドレが生まれて20年」というのも微妙に計算が合わなくて、
それが、一番古いキルドレでも今20歳、という意味なのだったら、
スイトの14年のキャリアの説明がつかないように思うんだけど。
30年、ならば大体合うんだけどなぁ。
カンナミの5年で最長のように。それとも、15歳くらいに育つまでが早いのか?
5歳くらいで15歳くらいの外見になって、それが15年続いて実年齢が20歳なのか?
そしてティーチャとの恋愛は6歳くらいのときなのか?妊娠も?さすがにそれはないでしょ・・
なんか、なんでもありになってきちゃうんですけど(笑

カンナミが、スイトの記憶を持っていたことだけは、まだ全然説明つかん。
未来の出来事としか、まだ思えないから。どっかでからくりのヒントがあるかもだけど。
読み手が読み飛ばすようなところでも、一字ごとにすべて作者の力がかかってるわけで、
これから読み込むうちには、作者の気持ちに近づける日もくるかもしれない。

飽きるまでしばらく、これで楽しもうと思います。
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by michiko0604 | 2007-08-21 23:03 | | Trackback | Comments(0)

スカイ・クロラシリーズの第五巻。完結編になります。

駄目元で図書館に寄ってみたら、縁がありました。うれしい。
帰ってからたっぷり読書の時間を取って一気読みしてしまった。今日は贅沢な日だ。

うーん、最後に煙に巻かれましたね(苦笑
ラスト近くまでは、わかりやすい展開だと思ってたんですけど、とんでもなかった。
森サンには、「そして二人だけになった」で、反則ギリギリの変則技を食らったので、
もちろん警戒はしていたんだけど。いや、これは噂に違わず難解だったかな。
4巻までの情報で読み解こうとしたのは、さすがに無謀だったかも。

辻褄の合うことが最重要ってわけではないので、説明つけようとするのは野暮かも。
いろいろ考えたので書きたいですが、今日はちょっと拡散しちゃった。後日編集。

でもこれだけー。買おう、やっぱり。文庫じゃなくノベルスがいい。
イラストが鶴田謙二なんて、もう、買うしかないじゃない・・・(笑
お盆の帰省から帰ったら、頼むことにシマス。

一夜明けて追記。
まだ整理ついてないけど、思いついたことを書き留めておこうかなと。

前半部分の「僕」は、やっぱりクリタだと思う。
で、クリタは病院を抜け出して、フーコと逃げて、クサナギに射殺されたことは現実。
そして後半部分の「僕」は、やっぱりクサナギなんでしょうね。
ティーチャの記憶、暗い部屋と煙草の赤い火のイメージは、クサナギしか知らない。
ササクラへの親密なイメージも、クサナギの持つものだと思う。
どこかで記憶が混濁して、入れ替わっている。
クリタの記憶が紛れ込んでいることの説明はつかないんだけど。
キルドレってテレパスなのかも、とか、安直すぎか。
記憶や知識を共有する種族ていうのは、SF的にはよくあるけどな。

クサナギは、半年前の大戦で、ティーチャに墜とされたんだろうな。
彼との関係は、それでひとつの決着なんだろう。ちょっと寂しいけど。
顔は思い出せず、猫の絵の機体と、暗い部屋と赤い火、そして恐ろしさ。
ティーチャの匂いの残滓は、もうそんなものになってしまった。やっぱカナシイ。

それから、理屈には合わない思いつきだけども、
草薙スイトとティーチャの子どもは、ミズキじゃないかもしれない、と思った。
ミズキはほんとに、ただ単に母親違いの妹だったのかもしれない。
で、彼らのこどもはっていうと、それがカンナミ・ユーヒチかなぁ、なんて。
時系列的には全然辻褄合わないし、親子だからって同じものとは全然いえないけど。
それとも既に、スイトのパーソナルを移植されてたのかな。
「草薙スイトが二人いれば」というのが伏線だったのか。仕組まれたスペアなのか。
あの三巻の病院で。初登場のときが、生まれたときだったのかな、スイトの分身として。
綾波レイとカヲルくんみたいに。いや、それはちょっとあてはまんないか。

二巻三巻と比較的わかりやすい話だったのが、一気に難解になってしまったけど、
それもいいかなって思います。
こうして「スカイ・クロラ」に戻って、彼らはまた飛び続けていくんじゃないのかな。
でも、クリタの再生は確定事項ではなくなってしまったので、
スイトは戻ってこないのかな?どうなんでしょうか。
クリタとカンナミは無関係のように思えたんだけど、また何回か読み返してみたら、
新しい発見があって、謎が解けるところもあるかもしんない。

いずれにしても、とても素晴らしいシリーズでした。
触れることで喚起された感情の揺れが、とても心地よかった。
お目にかかれてよかったです。
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by michiko0604 | 2007-08-09 23:52 | | Trackback | Comments(0)