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反抗期思い出話

娘の反抗期にあんまり気付かなかった私だが、息子の反抗期にはもっと気付かなかった。

「お兄ちゃんの反抗期っていうと、二歳くらいの時に、つまんないことで喧嘩して、
 『おかあさんのバ~カ~~』とか叫びながら、泣いて道路走ってっちゃった時くらいしか
  覚えがないよ。 しかもあれ、どっちかっていうと私のほうが悪かったし」

と、ドラゴンフルーツタイムに娘に話したら、
「おかあさん、ほんと気がつかないんだね。。。お兄ちゃん、反抗期あったと思うよ。
 中学生の時」
と、娘に駄目出しされてしまいました(汗 そうなのか、あったのか。
そりゃまぁ機嫌の悪い時はあったし、八つ当たりされた時もあったが、
よその子の反抗期の激しさを聞くにつけ、うちは全然そんなんじゃないよ、
きっとまだ来ないんだな、と思ってるうちに、すっかり大きくなってしまった。

まぁ、世の中には、25歳くらいまですごく優しくて良い子だったのに、
髪が寂しくなり始めて暫くしてから、「ハ〇と結婚したテメーのせいだ」と
母親に対して殴る蹴るし始めたというような、恐ろしくも悲しい例もあるみたいなので、
まだ安心はできないかも知れないが。(〇ゲの心配はないが、他のことで何か)

暴れたり、ものを壊したり、いわゆる非行に走るような例はレアだったけど、
「口を利かない」「一緒に歩かない」「外食についてこない」なんてのはよく聞いた。
親友も一時期、「息子が全然口も利かないのよ」と嘆いていたんだけど、
まぁぶっきらぼうにはなるとしても、家族なんだから、
全然喋らなかったら日常生活が回らないじゃん、と話半分に聞いていたのだが。
たまたま両方とも夫が飲み会の時、自分らもお好み焼きでも食べよう、という話になり、
母親と子ども二人ずつ、計6人で出かけた時に、その言葉の真実を知ることに。
確か娘たちが中一、息子たちが中3の時だったと思うが。

親友の息子さんはかなりの美男子でらっしゃいまして、
うちの息子もソコソコだとは思うが(親馬鹿)、あの華やかさには負ける。
芸能人でいえば「斉藤慶太・祥太」によく似ていて、彼らが年取って煤けて来た昨今は、
もしかすると、親友の息子さんのほうがイケてるかもしれんほどだ。
当然、女子たちからのお覚えもめでたい彼が、いやしかし、
母親に対して、岩のように頑固に口を利かないんでございますよ。

いくら話には聞いていても、これぞお手本のような反抗期だとしても、
何も無理やり連れてこられたわけではなく、一応自主的に来たのだから、
よその人もいるのだから、そんな、無理に和気あいあいでなくていいから、
せめて聞かれたことに返事する程度のコミュニケーションは、
成立すると思っていたのは甘かった。

「〇也、何にする?何飲む?狭くない?荷物こっち置く?」
というような、母親からの働きかけを、見事なまでにオールスルー。にらみ返すだけ。
なんかこっちが焦って気を使ってしまい、
「〇也くん、これ焼けたからどうぞ?焼きそばもっと頼む?
 飲み物お代わりする?」と、柄にもなくマメなおばさんになって世話を焼くと、
あ、すいません、じゃ、お願いします、と、私に対しては普通に礼儀正しかった。
ていうか、自分の母親以外とは、普通に楽しそうに話していた。不自然なほど(笑
これが世に言う反抗期なのか、ていうか、こんなありえない態度をとられても、
毎日まめまめしく世話をして、いそいそと部活のおっかけなんかしている友人が、
なんだか、ものすごく偉大な母親に見えたことも懐かしい。
私だったら、何だ貴様その態度はー!なんて、ちゃぶ台返し合戦になって・・・
いや、すいません、それは嘘ですが。

「中学の時とかって、親と歩いてるのなんか人に見られると、
 『マザコン~』だの冷やかされるから、それがイヤなんだよ。別に嫌いなわけじゃない。
 高校生になれば一緒にいても『仲いいんだね』って言われるだけだから」
と、高校生になった息子は話してくれたが、そうは言っても、
うちは中学生の時も必要があれば一緒に行動していたので、人ごとにしか聞いてなかった。
今、改めて思い出しても、いつ、うちの息子が反抗期だったのが思い当たらない・・
これってダメなのか?(汗  私が能天気でお幸せ過ぎたのか?
でも、これと言って何事もなくここまで来たのだから、結果オーライなのではなかろうか。
ポジティブ・シンキング・ロード・・・(ちょっと違・・・)。

おお、ちなみに親友の息子さんは、うちの息子と同じくB判定のケツから、
同じ大学の同じ学部に奇跡の合格を果たし、今は同じ同好会で遊んでいる。
反抗期は終わったと思うが、いまだに態度はぶっきらぼうで、
しかも母親には遠慮なく用事を言いつけてるようだ。
それでうまくいってるんだから、親子関係も反抗期も、人それぞれですな。
 
by michiko0604 | 2009-08-09 21:27 | 家族 | Trackback