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TVアニメ「おおきく振りかぶって」 第24話②

CM後のBパート、三塁に滑り込んだ真柴くんは、追いタッチでセーフ。
一アウト一・三塁で打者は四番、もうアップアップの大ピンチ。
いかにこの試合あんまり目立ってないとは言え、
むしろ今までタメた分、ここでかっ飛ばされてしまうかも?
青木くんの気合の入り方も当然半端じゃない。5番の河合くんも勿論。
どっちに転んでもおかしくない、最後の盛り上がり。
桐青ファンは青木くんを大プッシュしたことだろう。うちの姪みたいに。原作読んでても。

阿部くんを信じて投げ続けたい三橋くんだけど、
ここで甦ってしまう中学時代のトラウマと悪夢。
テンぱった時の碇シンジ並にヤバイ目つきになってしまうほどに、
キリキリと追い詰められたひとりぼっちのマウンド。

・・・というネガティブ無間地獄に、ひとり陥りかけた投手に対し、
バックを守る野手全員が次々と声をかけていく、この名場面もシビれた!
ひとりずつ、美しい絵ではっきりと描かれ、ここは原作以上に感動的。
おお振りのもうひとつの大きなテーマ(多分)。いじめられっ子の再生への第一歩。
今日はまだ先があるのに、この場面で既に滂沱の涙なんですけど。
締めくくる花井くんの名セリフ「お前の一番いい球投げろ」、
いや、その次の「お前の投げる球なら誰も文句ねェから!!」が更に素晴らしい。

それを、きょとんとするばかりで信じきることができない、
三橋くんの心の傷はまだ深いわけですが、まぁここで全快しちゃうと、
おお振り終わっちゃう・・・までは言わなくてもカラー変わっちゃうしな。
そしてここからもう、きれいな音楽が流れはじまって、試合のクライマックス。
三橋、みんなを信じろー(笑)。

勝負は初球、ストレート。なんと3回も打たれてしまう!(ベタですまない)。

この一球の行方は、もう、幾重にも紙一重。
いくら投げ勝っていても、「取ってやるぜ三橋!」と気合が入っても、
あのダイビングキャッチで打球がグラブに引っかかるのは、半々でしょう。
ここの泉くんは美人さんでかっこいいので、もう何でもOKだけど(ぉぃ)。

そしてここはすごく注目していたんだけど、
原作でのこの一コマは、ものすごく密度が濃い。
倒れた泉くんからボールを受け取る花井くんは、
既に目線はホームに向いていて、完全に投球動作に入っているその手のひらに、
泉くんはリレーのバトンタッチのようにボールをストライクでぶつけてる。
ここまでやって初めて、浅いライトライナーでのタッチアップ、
というタイミングと同レベルになって、俊足ランナーを刺せる可能性が生まれる。
どこかでちょっとでももたついたら、アウトにはできなかったと思う。
アニメでは、泉くんが放ったボールをちゃんと見てつかまえているために、
ほんの少しタイムロスがあるが、全く自然な流れでバックホームに入ってるので、
却ってちゃんとリアルで気にならなかった。

咆哮と共に、原作よりはるかに迫力のある、剛速球のレーザービーム。
花井くん最大の見せ場は、鳥肌立つほど美しい動画。
キャッチャーミットにストライクで、阿部くん全身全霊のブロックとタッチ。
本塁クロスプレーにうるさい視聴者でしたが、これは満足です。アウトでしょう。
ダブルプレーで、スリーアウト。試合終了。決着のとき。

ここでもう、映画一本分くらいの満足感があるほどのクオリティ。
試合終了後のドラマについても、たっぷり書きたいことがあるんだが、
lここでかなりいっぱいいっぱいになってました。

気を落ち着けて、残りはまた後日。
by michiko0604 | 2007-09-23 04:26 | アニメ | Trackback