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ノベライズ「ソウ2」 行川渉

「ソウ」シリーズは、ネットの若い友達に強力に薦められていて、
「ホラー苦手でも映画苦手でも、絶対見る価値がある。 あれを見ないのは人生の損失」
とまで言い切るほどの大プッシュだったので、おいおいそこまで言うかよ、と苦笑しつつも、
勇気を振り絞って(大げさ)シリーズの1を借りて観てみた。
怖かった(笑)。てか、痛かった。
それでも、まぁ人生の損失を取り返したとまでは思わなかったけれども、
よく練られて仕掛けがたくさんあって、ラストシーンでは「え~~!」っていう
サプライズが確かにあったので、まぁおもしろかったといえるかもしんない。
「いや、それはないだろう!」・・・とも、ちょっぴり思いましたけど。
(そして、アマンダのゲームのルールは、ちょっと難易度低かったんじゃないか?とも・・)

そして1を見たからには2も、3も、とせっつかれたんだけど、
すいませんダメでした、2,3回借りたんだけど、ダメなんです、怖くて見られない。
観はじめればけっこう観ちゃうのかもしれないけど、始められない。
別の友だちに、「2は、いたたまれなさが増してるかも。それに痛さも」
・・・と聞いちゃったので、ますますなんだか臆してしまいまして。
一番評判のいい第一作を頑張って観たんだから、もういいにして、と、
お願いして勘弁してもらった。なんでお願いしないといけないんだよ(笑)。

前置きがまた無駄に長かったけど、それでも毎年新作やるほどの人気作だし、
なんだか負けたような気がして微妙に無念でいたところに、
本屋でなにげに検索かけてみたら小説版があったので、
比較的得意な活字から、リベンジの機会をねらってみることにしたわけです。

読みやすかったですね。耐え難いほどは、怖くも痛くもなかった。
文体は平明でシンプル、淡々とストーリーをこなしていくだけ。
無理に煽ったりタメたりオドかしたりはしない。
映画を観た人のおさらいとして書かれているのなら、これが正しいのでしょう。
1時間くらいでさくさく読み終わっちゃったので、コストパフォーマンス的に
映画のほうがいいかな、とか、もちろんそれだけではなく、
映画のほうが絶対おもしろいだろうな、と、はっきりわかりました(笑)。
筋を知らない状態で映画に臨んで、グロいのとか痛いのか怖いのとか、
そういう生理的なところにわくわくドキドキするのも好きな人には楽しいだろうし、
「なんとそうだったのか!」的な仕掛けも、びっくりして感心できたことだろう。
「観ないと人生の損失」・・・と言った友達の気持ちも、少しわかるような気がしました。
これを、活字から読んでしまうなんてもったいなかった。それは確かに。

でも、活字があってよかったです。
やっぱり、私には観られなかったんじゃないかなと思うし、
驚かされる場所を予習してしまった今になっても、怖くて見られる気がしません・・
マジヘタレ。
by michiko0604 | 2007-12-13 01:58 | | Trackback