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TVドラマ「篤姫」 第30話

引き続き「徳川慶喜」という本を借りてみた。ちょっと今作者わかんない、すいません。
なんか視点がオヤジ(謎)っぽく、慶喜も気持ち悪くてあんまり楽しくないが、
また別の解釈と、知らなかったりあやふやだった事実を勉強できたのは良かった。
つまり、慶喜の母親は家定の父家慶(篤姫だと、斉木しげるか)の正室と姉妹で、
13代将軍の段階から、伯母に推される形で候補に挙がっていたこと。
家慶が慶喜をある程度買っていたことや、慶喜の縁談の悲劇なんかは、
今思えば篤姫原作でも触れられていたような気がする。
あと、愚鈍といわれた家定と比較される形で、実力以上に英明の評判が立っていたこと。
当然、家定生母のお美代の方、つまり本寿院からは憎まれていたこと、
母が宮家の姫であるため、元来尊皇派だったこと。
まぁ、このへんは『史実』かどうかはわかりませんが。
詳しい人には常識だろうから、無知をさらしてお恥ずかしいですが、
ちょっとずつこうして材料を集めて考えを巡らすのは楽しい。

いきなり余談から入ってしまったが、今回の篤姫。
幕末の大混乱の鳥羽口、安政の大獄の緊迫と恐怖を象徴する、
西郷さん大ピンチのエピソードと、篤姫ホームドラマ第二章開幕との二本立て。
ウェイトは同じくらいだったと思うが、私はどっちかというと、西郷さん話が印象深い。
西郷さんの入水は、こういう背景からだったのか。そしてガチ史実だったのか。

西郷さんは超有名人だから、私とてお名前くらいは知ってたものの、
武蔵丸そっくり且つ忠犬ハチ公の飼い主、くらいに長年事実誤認していた有様なので、
その生涯と人となりにそれなりに触れるのは、なにげに今回が初めてかもしれない。
小沢氏の西郷さんは、これまできめ細かく丁寧に愛情こめて描写されて来て、
有能で実直で優しくて、大らかで可愛らしい偉人として、視聴者にも充分愛されている。
ていうか私は大好き。家定と尚五郎さんの次に僅差でランクインするくらい好き。
その彼の、頑張った末の、転がり落ちるような失脚と不遇はあまりに痛ましい。
おじさん二人の入水は、ビジュアル的にはちょっと微妙だったかもしれないが、
お坊さんは気高く、あくまでも誠実であろうとする西郷さんは超好感度高いです。
ひとりだけ助かって涙する西郷さん、また切なくて一段と可愛らしいですが(ぇ)、
微妙な笑顔の小松さん、彼の命が助かったことに、喜びを抑えきれないご様子。
確かに西郷さんにとってベストの成り行きですが、人死んでんだから笑うなや。

もうひとつのメイン、篤姫と家茂が一気に仲良くなる展開、これはこれで良かった。
家定の養子となった家茂が、篤姫を「母上様」と呼ぶまで。
新しく家族ができた、と喜ぶ篤姫の涙、共に喜ぶ幾島や老女達の涙も、
ああー、良かったね篤姫・・、みたいに、ちょっと自分もグッと来てました。
しかしそれでも、ちょっと今のところ無条件で彼らに入れ込めないのはですね、
すいません、やっぱりどうしても、松田くんの家茂が、やらしくてヤなんですよ。
「篤姫、まだ処女なんだろ?家茂やってやればいいんじゃね?」
なんて、誰かは伏せますが私の近しい視聴者が、こんな感想を素で漏らしてきまして、
何言ってんの、やめてよとんでもないよ!と瞬時にバッサリ斬り捨てたいのに、
これじゃあ、そう思う人が普通にいてもおかしくないよ・・・と自分さえも引いてしまう、
松田家茂の無用な色気が、イヤっていうか、残念なんですよな・・・・
ほかにいなかったのか、もっと普通に爽やかで凛々しい美少年は!
すいません、ほんと、私、松田くんみたいな人ダメです。生理的にダメ。
やらしくてもいい役ならいいですが、家茂はダメ。慣れればなんとかなるかな。
それとも、多少なりそんなような展開があるのか。そのための松田くんか。
篤姫は、嫉妬含みで和宮をいじめるようになるのか?
そんな話を、私は見たいのか?(熟考)

少しの間私は、彼らの危ういかもしれない仲良しぶりに砂を吐いてしまう恐れがあるので、
幕末動乱の硬派描写や薩摩組の活躍、
そしていっそ清清しいほど朗々たる悪役ぶりの井伊様(素敵に見えて来た)で
口直しをさせていただきながら、少しずつ慣れていこうと思うわけです。
とりあえず、来週は幾島さまメインだから大丈夫か。
西郷さん、はやく戻ってきて。泰造もよろしく頼む。
by michiko0604 | 2008-07-31 01:57 | TVドラマ | Trackback