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TVドラマ 「花の誇り」

NHKの時代劇スペシャル。
藤沢周平原作だったので見過ごせず、録画してあとで観ました。
んー、まずまずっていうか、水準以上の出来なんだろうと思うし、
面白かった・・ということでまとめても良いのですが、なんか、ところどころ微妙だった。

そもそも、誰それと瓜二つっていう話、腐るほどあるけど好きじゃないんです。
だってあまりにも安直じゃないですか。なにかしら必然性をつけてくれないと。
今回で言えば、どっかでちょっと血のつながりがあったとか、
でなければ、わざわざ面差しの似た人を選んで送り込まれたとか、
そんな程度でいいんですけど、そういうのがないと、
そうそう死んだ人と同じ顔の人物が、こんなに関わってくるかよ?と引いちゃう。

隠し剣シリーズの女性剣士のお話は好きなんだけど、今回は必然性も微妙。
瀬戸朝香さんがあんまり好きじゃないのと、殺陣が今ひとつだったのも要因。
女友達との反目も、ソフトレズ(ぇ)のさじ加減が、ギリギリ気持ち悪かった・・。
理解できる感覚ではあるんですけどね、万能の同性への憧れ。
もっとずっと薄い感じで、向けたことも向けられたこともあるような。
それってやっぱり、健全な友情としてはちょっとキモイような気がしてしまう。

ラスト、政変の後に和解するのも、すっきりしない感じ。
相手が失脚して自分のダンナが出世したから気が済んだ、みたいな。
いや、そうじゃないことは、好意的に解釈すればよくわかるんですけど。
原作を読みませんとね。藤沢氏の言葉ならば、素直に沁みるかもしれない。

キャスト、瀬戸朝香さんはやっぱり今ひとつ。殺陣だけじゃなく演技も硬い。
私にとっては、田鶴は全然魅力的じゃない。
ライバル役の酒井美紀さん?名前はよく聞くけど、すいません全然知らない。
ちょっと浅田真央ちゃんに似てました。

夫役の田辺誠一さんは、大昔初めて見たときは大根だと思いましたが(ごめん)、
普通に上手になられましたよな。今回、時々佐藤浩市さんに見えて、不思議。
葛山信吾さん、時代劇お似合いですねぇ。ぴったり。
時々ぽっちゃり肥られてしまうけど、今回はすっきりと若々しく、良い役でした。

山口馬木也さんも、今回初めてお顔を見たような気がします。
若い松平健さんのようで、強そうでゴツそうなので、なんか役と合ってないような。
でも、かっこいいですね。だから許します(何様

遠藤憲一さんて何者なんだろう(笑 いつも怖いんですが。
今回はジョーカーのような役どころ。
あと、家士の若者。見たことないけど無駄にかっこいい、と思っていたら、
テニミュの人だったよ。戦隊と同じくらい、若手の登竜門なのか。

とまぁ、いろいろ突っ込んでしまいましたけど、全体としては割と良かった。
ちょっと涙腺にグッと来るところも幾つかありましたし、
やはりなんだかんだ言って、ハッピーエンドは後味が良いですね。
原作を読んでみよう。これに尽きます。
by michiko0604 | 2008-12-24 00:26 | TVドラマ | Trackback